アルゴリズムとは「問題を解決するための手順」を表す言葉です。

同じ問題を解決するプログラムでも、どういう手順でどういう命令文を記述するかによって処理時間がまったく変わってきます。同じ問題を解決するなら、早い時間で解決できるプログラムのほうがいいですよね。

しかし、アルゴリズムについて詳しく調べようとした場合、よく出てくるのは「ソート(整列)アルゴリズム」と「探索アルゴリズム」です。とても有名で重要な考え方ですが、実際のVBAプログラミングで整列や探索を行うときは「sort」や「find」といった既に用意されている機能を使うことがほとんどです。

では何のために学ぶのでしょうか?

アルゴリズムを学ぶことで、効率よく問題を解決するためにはどうすればよいか、考える力をつけることができるのです。

プログラミングだけではありません、日常生活の中にも、早く効率よく作業するための工夫はたくさんあります。まず自分にとって身近な事例、例えば「スーパーの店内で歩く距離が最小になるように、買物リストの商品をかごに入れるためにはどうすればよいか」「お釣りの枚数が少なくなるようにするにはどう支払えばよいか」などの考え方も立派なアルゴリズムといえます。

普段の生活からアルゴリズムを考えると新しい視点に気づき、今は答えがすぐには出ないような複雑な問題も、解決できるようになるかもしれないのです。